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第4四半期の豪CPIは上昇、中銀目標なお下回る

[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は上昇したものの、コアインフレは中銀による3回の利下げ後も引き続き抑制された水準にとどまり、消費者物価押し上げに一段の取り組みが必要になることを浮き彫りにした。

 1月29日、オーストラリア連邦統計局が発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は上昇したものの、コアインフレは中銀による3回の利下げ後も引き続き抑制された水準にとどまり、消費者物価押し上げに一段の取り組みが必要になることを浮き彫りにした。2017年7月28日、シドニーのショッピングモールで撮影(2020年 ロイター/David Gray)

CPIは前期比で0.7%上昇。市場予想の0.6%上昇を上回った。たばこ、旅行、燃料、果物などの価格上昇がけん引した。

前年比では1.8%上昇。市場予想は1.7%上昇。オーストラリア準備銀行(RBA)の目標レンジ(2─3%)の下限を依然として下回る水準だった。

中銀がコアインフレ指標として重視するトリム平均値は前年比1.6%上昇とさらに低い伸びで、中銀の目標を4年連続で下回った。

こうした低インフレを背景に中銀は昨年3回の利下げを実施。政策金利は過去最低の1.75%となっているが、市場は少なくともあと1回の利下げを織り込んでいる。

中銀は今年最初の会合を来週開催する。失業率の改善を受け、この会合では金利を据え置く見通しだ。

先物市場が織り込む利下げ確率は2月4日会合では15%未満だが、4月まででは70%を超える。

これまでの利下げを受け、住宅価格は上向いたものの、賃金の伸び悩みや高水準の債務を背景に消費者動向は依然として弱い。

国内で続く森林火災に加え、新型コロナウイルスの感染拡大と豪観光業への影響を巡る懸念も、消費者心理をさらに悪化させている。

干ばつの影響や、果物、野菜、食肉の供給減少といった要因がCPIを押し上げた節もある。エコノミストは森林火災と干ばつにより、物価は今後数カ月にさらに押し上げられるとみている。

NABのシニアエコノミスト、イバン・カルホーン氏は、森林火災が第4・四半期国内総生産(GDP)伸び率を0.4%ポイント押し下げる可能性があると予想。新型コロナウイルスの感染拡大については旅行業の売上高に10億─20億豪ドルの打撃を与える可能性があるとの見方を示した。

「減税や利下げが消費支出の拡大につながっている兆候はほとんどない」とし、今年2回の利下げ予想を維持するとともに、失業率が自社予想よりも速いペースで悪化した場合は量的緩和が実施される可能性もあると語った。

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