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豪銀大手、政策金利見通し引き上げ 中銀のタカ派トーン受け

 2月24日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)のトーンがタカ派に転じたことを受け、豪銀大手が金利見通しを引き上げている。写真はオーストラリア準備銀行の壁。シドニーで2016年3月撮影(2023年 ロイター/David Gray)

[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のトーンがタカ派に転じたことを受け、豪銀大手が金利見通しを引き上げている。

ウエストパックは24日、政策金利のピーク予想を25ベーシスポイント(bp)引き上げて4.10%とし、3、4、5月にそれぞれ25bpの利上げが行われると予想した。

豪中銀は今月、政策金利を10年ぶり高水準の3.35%に引き上げた。追加利上げが必要との見通し改めてを示し、大方の予想よりタカ派的なトーンを打ち出した。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)とオーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行は既に金利のピークを4.1%と予想しており、4大銀ではコモンウェルス銀行(CBA)のみが3.85%と予想している。

金融市場は2週間前にピークを4.1%と見込んでいたが、現在は米国の引き締め観測も反映して4.35%に達する可能性を織り込んでいる。

ただ、直近の豪雇用・賃金統計は予想を下回った。ウエストパックのチーフエコノミスト、ビル・エバンズ氏は「6月会合までには需要減速や労働市場鈍化、賃金・物価のスパイラル的上昇リスク後退を示す確かな証拠が得られるだろう」とし、その後の政策変更は来年第1・四半期に始まる利下げになると予想した。

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