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金融政策で狭いインフレ目標維持困難、国外要因で変動=豪中銀総裁

 オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)のロウ総裁は22日の講演で、国内の物価が一段と不安定な局面に直面していると指摘した。写真は2010年3月、シドニーの同行前で撮影(2022年 ロイター/Daniel Munoz)

[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)のロウ総裁は22日の講演で、国内の物価が一段と不安定な局面に直面していると指摘した。国外要因がコスト押し上げ圧力となり、金融政策でインフレ率を狭い目標レンジ内に維持するのを困難にしているとし、世界が一段の供給ショックに直面していることを踏まえ、2─3%という豪中銀のインフレ目標を見直す価値はあると述べた。

「インフレ率が収まるべき狭い範囲を設定するのは、ますます問題になっている」とし「達成できることには限界がある。インフレ率のばらつきに対処していく必要があるだろう」と述べた。

インフレ期待を安定させるためには、強力な名目目標が依然として必要で、供給ショックがより頻繁に起こり得る状況下では特にそうだとした。

オーストラリア政府が財政面で柔軟性を持つことも重要で、そのためには「強固な構造的財政状態」を維持する必要があると指摘した。

ロウ総裁は、コストを押し上げる要因として、世界的な貿易保護主義へのシフト、生産年齢人口の減少を挙げるとともに、気候変動による食料・資源供給への影響、再生可能エネルギーへの移行で既存の生産方法が行き詰まることも価格の変動を激しくする可能性があると指摘した。

供給ショックに見舞われた状況はより複雑で「中央銀行にとって金融政策環境は一段と厳しくなる可能性が高い」と述べた。

国内のインフレ率は過度に高く、それを下げるためにさらなる利上げが必要と改めて述べる一方で規定路線はないとし、必要に応じて50ベーシスポイント(bp)の大幅利上げに回帰する可能性もあれば、金利を調整せず状況を見守ることもあり得るとした。

豪中銀は5月以降、政策金利を合計275bp引き上げた。12月は25bpの利上げが予想されている。

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