[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ総裁は8日、中銀は不動産市場が落ち着いたことを一定期間確認する必要があるとの見解を示した。住宅価格は金融政策の目標にしていないとも述べた。
同総裁はシドニーで講演し、大都市で住宅価格が下落し、不動産投資のための借り入れも「大幅に」減速したと指摘し、経済が直面する金融部門による脅威は徐々に弱まりつつあるとの見方を示した。銀行による貸し出し基準の厳格化もみられると述べた。
その上で「こうした金融トレンドの変化は、リスク増大の抑制に寄与した」と分析した。
「世界経済が力強く成長し、失業率が低下傾向にあり、景気が順調に拡大する中でこうした変化が起きているのは有益だ」と述べた。