July 2, 2019 / 5:23 AM / 2 months ago

豪中銀の声明全文

[シドニー 2日 ロイター] - 理事会は本日、政策金利のキャッシュ・レートを25ベーシスポイント引き下げて1.0%とすることを決定した。これは6月の理事会での同様の引き下げに続くものである。この金融緩和政策は雇用の成長を支え、インフレが中期目標と整合的となるとの確信を高める。

世界経済の見通しは依然として妥当である。しかし貿易と技術を巡る紛争による不確実性は投資に影響を与えており、世界経済へのリスクは下向きとなっている。ほとんどの先進国ではインフレは抑制されたままで、失業率は低く賃金の伸びは上向いている。世界貿易の減速がアジアの成長鈍化の一因となった。中国では当局が金融システムのリスクに引き続き対処しつつ、経済を支援する措置を講じている。

世界の金融情勢は緩和的な状態が続いている。世界経済の根強い下振れリスクとインフレ抑制は、主要中央銀行の金融緩和期待につながった。長期国債利回りはさらに低下し、オーストラリアを含む多くの国で過去最低水準にある。オーストラリアでも銀行の資金調達コストは低下しており、金融市場のスプレッドは昨年の拡大から完全に反転した。借り入れ金利は企業・家計ともに歴史的低水準にとどまっている。豪ドルは最近の狭いレンジの下限にある。

オーストラリア経済は第1・四半期の経済成長率が1.8%とトレンドを下回った。長期にわたる所得の低い伸びと住宅価格の下落で消費の伸びは鈍化している。インフラ投資の拡大が相殺効果をもたらしているほか、輸出品価格の上昇などを受けて、資源部門の活動が活発化すると予想される。経済の中心的なシナリオはトレンドに近い成長が予想されており依然として妥当だ。家計の可処分所得の増加が消費を下支えするとみられるものの、国内の主な不確実性は引き続き消費の見通しである。

雇用の伸びはなお堅調だ。労働参加率は記録的な水準にあり、求人率は依然として高く、一部では技能不足が報告されている。しかし、最近の労働市場では余剰が一段と活用される状況はほとんど見られず、失業率はわずかに上昇して5.2%となった。ここ1年ほどの雇用の力強い伸びは、民間部門の賃金上昇につながったが、全体的な賃金上昇率は低いままだ。賃金のさらなる緩やかな上昇が引き続き期待されており、これは歓迎すべき進展である。総合すると、これらの労働市場の状況は、経済がより低い失業率と不完全雇用を維持できることを示唆している。

インフレ圧力は経済の大部分で依然として抑制されている。しかし、インフレ率はまだ上昇すると予想されており、第2・四半期にはガソリン価格の上昇によって上昇するだろう。中心的なシナリオとしては、2020年の基調インフレ率は約2%で、その後は若干上昇するとみられている。

ほとんどの住宅市場の状況は依然として軟調だ。ただシドニーとメルボルンでは価格が安定する兆候が見られる。住宅ローンの伸びも最近安定した。投資家の信用需要は引き続き抑制されており、中小企業を中心とした信用状況は引き続き厳しい状況にある。住宅ローン金利は記録的な低水準にあり、信用度の高い借り手を巡る競争が激化している。

本日のキャッシュレートを引き下げ決定は経済の余剰をさら活用する一助になるだろう。またより迅速な失業削減を支援し、インフレ目標に向けたより進展をより確実なものにする。理事会は労働市場の動向を引き続き注意深く監視し、経済の持続的成長と長期的なインフレ目標の達成を支えるために必要に応じて金融政策を調整する。

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