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豪中銀の声明全文

    [シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RB
A、中央銀行)が発表した声明は以下の通り。
    
    本日開催された理事会では、10ベーシスポイント(bp)のキャ
ッシュレートと3年物国債の利回りの目標、ターム資金調達ファシリテ
ィー(TFF)を据え置くことを維持することを決定した。また、現在
の債券購入プログラムが4月中旬に終了する際に、豪連邦政府および州
・準州が発行する債券を1000億ドル追加で買い入れることも決定し
た。これらの追加購入は現在のペースで週に50億ドルとなる。
    世界経済の見通しは新型コロナウイルスワクチンの開発により、こ
こ数カ月で改善してきた。この先の道のりはまだ不安定で不均一な状況
が続くと思われるが、持続的な回復の見通しは数カ月前よりも良くなっ
ている。しかし回復は依然として衛生状態と大規模な財政・金融支援に
依存している。インフレ率は依然として低く、中銀の目標を下回ってい
る。    
    オーストラリアでは景気回復は順調に進んでおり、当初の予想を上
回る勢いで推移している。雇用は力強い伸びを示し、失業率は6.6%
まで低下した。個人消費は堅調で、ローンの返済を延期していた多くの
家庭や企業が返済を再開した。これらの成果はオーストラリアの衛生面
での成功と、非常に大規模な財政・金融支援に支えられている。
    回復は今後も続くと予想され、中心的なシナリオでは2021年と
22年の国内総生産(GDP)伸び率は3.5%となる見込みだ。GD
Pは今年半ばまでに19年末の水準に戻ると予想されている。それでも
経済はしばらくの間、生産能力がかなり余剰になるとみられる。失業率
は過去20年間で最も高い。今後低下すると見込みで、中心的なシナリ
オでは今年末には6%前後、22年末には5.5%前後になると予想さ
れている。
    賃金と物価の上昇圧力は依然として控えめである。第4・四半期の
消費物価指数(CPI)は前年比で0.9%の上昇にとどまり、(賃金
指数に基づく)賃金の上昇ペースは過去最も遅い。インフレ率と賃金の
上昇率はともに上昇するとみられるが、伸び率は緩やかで、今後数年間
はいずれも2%以下にとどまる見込みだ。基調的なインフレ率は202
1年には1.25%、22年には1.5%になると予想されている。  
  
    理事会は、基本シナリオに加えて、新型コロナウイルスとワクチン
接種に関連した上振れと下振れシナリオを検討した。衛生面での期待外
れのニュースは、回復と失業率低下を遅らせることになるだろう。逆に
衛生面で一段の前向きな進展があれば、個人消費や投資を押し上げ、現
在予想されている以上の成長をもたらす可能性がある。家計や企業が新
型コロナ関連支援策の部分的縮小にどのように適応するかや、家計や財
務の改善がどの程度消費につながるかが短期的に重要な問題だ。
    金融環境は依然として非常に緩和的で、ほとんどの借り手に対する
貸出金利は過去最低水準にある。住宅価格を含む資産価格はおおむね上
昇している。持ち家向けの住宅ローンの伸びは最近上向いているが、投
資家や企業向けの信用の伸びは依然として弱い。為替レートは上昇して
おり、近年のレンジの上限に位置している。
    理事会は目標が達成されるまでの間、非常に支援的な金融環境を維
持することに引き続き約束している。現在のインフレと雇用の見通しを
考えると、これはまだある程度先になる。現在の金融政策は、借り手の
資金調達コストを引き下げ、為替レートの低下に寄与し、景気回復に必
要な信用供給を行い、家計や企業のバランスシートを支えることで、景
気を支援し続けている。債券購入プログラムの延長決定は、こうした金
融による下支えの継続を確実なものとする。
    現在までに、TFFの下で公認預金受入金融機関(ADI)向けに
860億ドルが提供され、さらに990億ドルが利用可能だ。中銀は債
券購入プログラムの下、オーストラリア連邦政府および州・準州が発行
する債券を合計で520億ドル購入した。12月初旬以降、3年債利回
り目標を実現するための債券購入は行っていない。2020年に入って
からこれまでに、RBAのバランスシートは約1600億ドル増加した
。
    インフレ率が目標の2─3%の範囲内に持続的に収まるまでは、キ
ャッシュレートを引き上げない。これを実現するためには、賃金の伸び
が現在よりも大幅に向上しなければならない。そのためには、雇用が大
幅に増加し、労働市場が引き締まった状態に戻ることが必要となる。理
事会はこれらの条件が早くても2024年まで満たされるとは考えてい
ない。

    
 (ーからご覧ください)
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