[シドニー 28日 ロイター] - オーストラリアのチャーマーズ財務相は、世界の金融市場における動揺が国内にどのような影響を及ぼすかについて議論するため、国内の金融規制当局による会議を招集する。財務省高官が28日明らかにした。
チャーマーズ氏は28日にイエレン米財務長官、オーバーナイトに欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁とそれぞれ電話で会談。金融規制協議会(CFR)は30日に会合を開く。
CFRは、健全性規制庁(APRA)、証券投資委員会(ASIC)、財務省、準備銀行(中央銀行)で構成されている。
チャーマーズ氏は「不確実かつ不安定な今、市場を安心させるために、海外当局が必要な措置を講じる用意があることが私の(海外当局者らとの)協議で明らかだ」と強調。
世界の中央銀行と国際金融当局が協調して行動することにより懸念は緩和されたが、ボラティリティーは世界経済の見通しにより広く不確実性をもたらしているとした上で「海外の出来事から影響を受けないというわけではないが、わが国の経済と金融システムは十分に規制され、資本も充実しており、こうした課題に対応できる状況にある」とした。
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