September 10, 2019 / 8:03 AM / in 14 days

豪年金基金、1680億ドルの運用で海外視野に

[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアの年金基金は2450億豪ドル(1673億8000万ドル)の運用資金を抱えているが、運用会社からは、国内の投資先が不足しているため、海外に向かうとの見方がでている。

オーストラリアでは、雇用主が従業員給与の最低9%を年金に拠出することが義務付けられている。同国の退職年金資産は約1兆9000億ドルと世界3位の規模を誇る。

これに対し、豪株式市場の時価総額は1兆ドル。年金資産の規模は株式市場の約2倍となる。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)によれば、英国は1.4倍、カナダは1.2倍、米国はどちらも約24兆7000億ドル。豪の年金資産と株式市場の規模の差は先進国のなかで最も大きく、しかも、その差は拡大しつつある。そこで、運用先として海外の市場が選択肢となる。

BAMLの豪株資本市場部門の責任者、マーク・ワーバートン氏は「豪株市場の規模は世界10位だが年金基金は世界3位だ。巨額のマネーが投資のために待機している」と述べた。

巨額な資金の一部は、国内に投資されている。豪最大の年金基金オーストラリアンスーパーは3月、プライベートエクイティ(PE)のBGHキャピタルとともに21億豪ドルで教育関連会社ナビタスを買収した。それでも運用会社の関係者は、国内の投資の受け皿が小さいため、年金基金は、上場会社やインフラ、不動産など海外に投資先を求めているとロイターに語った。

前月、オーストラリアンスーパーはインドのナショナル・インベストメント・アンド・インフラストラクチャー・ファンド(NIIF)に最大10億ドルを投資することで合意。英飲料大手ディアジオや日用品レキット・ベンキーザーの株式を追加取得した。オーストラリアンスーパー傘下の大手インフラ投資会社IFMインベスターズは、豪以外の上場株式事業を拡充しているとロイターに明らかにした。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)によると、豪大手年金基金の資産の約41%が現在、海外資産に投資されており、大手年金基金の約4分の3が今後2年間に海外投資を拡大する計画。

NABの市場部門責任者ドリュー・ブラッドフォード氏は、世界3位の豪年金基金の資産の半分ないしそれ以上が海外投資で運用されるようになる、と予想した。

オーストラリアンスーパーは今年、ニューヨークに事務所を開設し、ロンドン事務所を拡充する計画を発表している。

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