June 5, 2019 / 3:32 AM / 13 days ago

第1四半期の豪GDP、前期比+0.4% 前年比成長率は金融危機後最低に

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が5日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.4%増と、市場予想の0.5%増を下回った。前年比の伸び率は1.8%と、長期平均の3.5%を大きく下回り、世界的な金融危機後の最低水準に落ち込んだ。

 6月5日、オーストラリア連邦統計局が発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.4%増と、市場予想の0.5%増を下回った。写真はシドニーで2016年12月撮影(2019年 ロイター/Jason Reed)

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)による追加利下げや政府の景気刺激策への期待を裏付けた。

コムセクのチーフエコノミスト、クレイグ・ジェームズ氏は「オーストラリア経済は失速している。消費支出の弱さが主因だ」と指摘。「失業の削減とインフレ促進に金融緩和と財政刺激策の両方が必要だ。それを受けた企業の投資拡大も必要になる」との見方を示した。

前期比のGDP成長率は昨年第4・四半期の0.2%から若干加速。政府支出と輸出のプラス寄与が大きかったが、家計支出は鈍化した。賃金の伸び悩みと住宅価格の下落が消費支出を圧迫している。

RBAは2018年度(19年6月まで)のGDP成長率予想を1.7%に引き下げているが、これを達成するには第2・四半期に成長率が大幅に加速する必要がある。

RBCのエコノミスト、スーリン・オン氏はGDPを項目別にみると、これまでの指標と整合するとし、「この四半期の非常に弱い内需が浮き彫りになった」と指摘。

「豪経済の成長率は依然、長期トレンドを下回っており、この弱い状況は今年いっぱい続く公算が大きい。これを踏まえるとRBAの見通しは楽観的だといえる」とした。

景気鈍化や失業率の上昇、鈍いインフレ率を受け、RBAは4日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の1.25%とすることを決定。

金利先物市場<0#YIB:>は来月に1.00%までの追加利下げが実施される可能性を五分五分とみる水準にある。ロイター調査ではエコノミスト44人のうち大半が8月に追加利下げがあると予想。一部は3回目の利下げも見込んでいる。

RBAのロウ総裁は4日遅く、より低いキャッシュレートを予想することは「妥当でないわけではない」と述べ、追加利下げの可能性が十分にあることを示唆した。

<官民の需要に大きな差>

今回のGDP統計では個人消費の寄与度がわずか0.1%だった。消費者セクターは豪経済の約56%を占める。

家計の返済負担率が過去最高となる中、主要都市シドニーとメルボルンで住宅価格が下落し、消費者の資産が目減りしている。賃金の伸び悩みも家計所得を圧迫して需要に打撃を与えている。

一方、障害者や医療、高齢者サービスへの政府支出はGDPの伸びをけん引した。

ウエストパックのエコノミスト、アンドリュー・ハンラン氏は、リサーチノートで「民間需要と公的需要には明らかに大きな差がある」と指摘した。

一部の資源価格高を背景にした輸出の好調も経済成長に寄与。これにより名目GDPは年間で4.9%増加した。

一方、国内のインフレ率は1.4%と豪中銀の目標(2─3%)を大幅に下回る水準に鈍化した。

シティのエコノミスト、ジョシュ・ウィリアムソン氏は「ロウ総裁は労働市場と基調インフレに関する中心シナリオを達成するため、2020年半ばまでに1.00%を下回る水準への利下げが必要になるリスクがある」と指摘した。

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