December 20, 2017 / 5:54 AM / a month ago

〔アングル〕中国の大気汚染対策、高品位鉄鉱石の需要高める

[シドニー 20日 ロイター] - 中国が大気汚染対策を積極的に推し進める中、高品位の鉄鉱石に対する需要が高まっている。オーストラリア内陸部の探鉱会社は、大規模な鉱山開発計画の資金調達が容易になるとの期待を抱いている。

世界最大の鉄鉱石輸入国である中国では、生産性向上と排出削減のために高品位の鉄鉱石を選択する製鋼所が増加。供給側もこうした需要に呼応している。

カーペンタリア・リソーシズは、サウスオーストラリア州のHawsons鉱山に関する事業化調査に必要な2500万─3000万豪ドル(1900万─2300万米ドル)の資金調達に問題はないと指摘する。

同社のマネジングディレクターであるクエンティン・ヒル氏は、中国や中東から開発支援の申し出が増えていると説明。同鉱山については、通常よりも鉄含有率が高い鉄鉱石(鉄分70%粉鉱)を産出する見通しで、これは溶鉱炉にペレットとして直接投入できるという。

メタル・ブレティンによると、11月初めに鉄鉱石ペレットのスポット価格.IO65BP-CNO=MBは1トン=125ドルを超え、指標となる鉄分62%粉鉱価格.IO62-CNO=MBの2倍となった。

ヒル氏はHawsons鉱山の立ち上げ・運営コストは14億豪ドルになるとみている。

コンサルタント会社CRUによると、中国は今後10年にかけてペレットの輸入量を7000万トン増やす見通し。

2015年11月に大規模なダム決壊を受け、ヴァーレとBHPビリトンが手掛けていたブラジル・サマルコ鉱山が閉鎖されて以来、世界のペレット年間供給量は3000万トン減少。このマイナス分を埋めるため、ヴァーレは10月、数年稼働していないブラジルのペレット工場3カ所を再稼働する計画を公表した。

ブラジルではまた、アングロ・アメリカンがペレットフィードを供給するミナスリオ鉱山拡張計画を巡る第3、第4ステージ入りに向け、先送りされている政府の承認待ちとなっている。

前出のヒル氏は「あらゆるマーケットで、乏しいペレットフィードを巡る新たな競争が生じている」と語る。

フォーテスキュー・メタルズ・グループは鉄鉱石年間採掘量1億7000万トンの大半について、品位をより高くすることを目指している。パワー最高経営責任者(CEO)はロイターに宛てた電子メールで「大半を鉄分60%超とする目標の達成を見据えている」とした。

リオ・ティントの鉄鉱石部門チーフエグゼクティブ、クリス・ソールズベリー氏は「中国で生産能力削減が進んでいるものの、非効率で環境を汚染する製鋼所からより効率的な製鋼所への転換が進んでいる。生産拡大のためには品位のより高い鉄鉱石が必要であり、われわれはそこに注目している」と述べた。

(翻訳:川上健一 編集:田中志保)

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