[シドニー 4日 ロイター] - 豪最大都市シドニーでは4日、週末の集中豪雨で郊外の一部地域が洪水に見舞われたことを受け、住民数万人に新たに避難指示が出された。気象局は今後12時間に天候がさらに荒れると警告している。
シドニーがあるニューサウスウェールズ(NSW)州の複数の地域は、週末に約1カ月分の降水量を記録した。3日以降、約3万人が避難指示を受けたか、受ける可能性があると警告されている。一部の人は今年3度目の浸水被害を受けた。
交流サイトに投稿された動画には一部浸水したガソリンスタンド、住宅、乗用車、道路標識や洪水で流されるごみ箱が映っている。軍用車両が出動して取り残された人を救助している。
ワット連邦緊急管理担当相はABCテレビに対し、洪水が頻繁に起きており、気候変動に真剣に対処する必要があると述べた。
気象局によると、同州のニューカッスルからシドニーの南に至る広範な地域で、今後24時間に約100ミリの雨が降る可能性がある。
2日以来の降水量は多くの地域で200ミリを超え、一部は350ミリを超えた。
荒天で鉄砲水や地滑りが起きる可能性もある。シドニーでは約70件の避難指示が出された。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」