[デトロイト 21日 ロイター] - 米ゼネラル・モーターズ(GM)のマーク・ルース社長は21日、グローバルサプライチェーン(供給網)リスクが高まっているものの、2022年の見通しと新しい「キャデラック」の電気自動車(EV)発売を加速させる計画に自信を持っていると述べた。
電話会見で、ウクライナ戦争が自動車のサプライチェーンにもたらす地政学リスクは現実のものだと指摘。しかし、GMはこの圧力に対処し、「キャデラック・リリック」など新たなEVの発売加速計画を推進していると述べた。GMは材料の長期契約を結んでおり、複数の供給元があるとした。
ルース氏によると、GMは22年業績見通しを変更していない。今年の営業利益は130億─150億ドルを見込んでいる。21年は過去最高の143億ドルだった。
GMは21日、テネシー州スプリングヒルの工場でキャデラック・リリックの生産を正式に開始。コンパクトユーティリティー車のリリックは、テスラの「モデルY」に対抗する。
ルース氏らGM関係者によると、リリックに対する消費者の関心は予想以上に高く、24万人以上が関心を示しているという。23年型リリックの正式注文は5月19日から始まる。
同氏は、スプリングヒル工場はリリックの生産拡大に必要な部品と材料を有しており、年間20万台ものリリックを製造できると述べた。
GMは今年、来年と合わせて40万台のEVを製造する計画を示した。
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