[ニューヨーク 24日 ロイター] - 関係筋によると、映像・音響編集ソフトを開発する米アビッド・テクノロジーが身売りを検討している。
買収に関心のある投資家に拘束力のある提案を求めているという。アドバイザーはゴールドマン・サックス・グループ。
この報道を受け、24日午後の米株式市場ではアビッドの株価が18%急伸。株式時価総額は約10億ドルとなった。
関係筋は身売りが実現するかは確実ではないと話している。
アビッドは1987年の創業。主にエンターテインメント業界向けに編集用のソフトウェアとハードウェアを提供しており、同社の製品は「トップガン マーヴェリック」や「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」など大ヒット映画の制作に使用された。
ただ、第1・四半期決算は市場予想を下回り、年初から株価が20%近く下落。ジェフリー・ロシカ最高経営責任者(CEO)は、サプライチェーン問題が「音響ハードウェアの粗利益率を大きく圧迫する予想外の逆風」になったと説明している。
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