[ロサンゼルス 8日 ロイター] - 第94回米アカデミー賞の候補作品が8日に発表され、ネットフリックス製作の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が最多12部門でノミネートされた。また、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が作品賞など4部門の候補作となった。
日本映画が作品賞候補になったのは初めて。同作はこのほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞にノミネートされた。村上春樹さんの短編小説が原作で、これまでにゴールデン・グローブ賞の非英語映画賞やカンヌ国際映画祭でも脚本賞を獲得するなど、高い評価を得ている。
作品賞候補にはこのほか、10部門でノミネートされたSF大作「デューン 砂の惑星」やケネス・ブラナー監督の「ベルファスト」、スティーブン・スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」なども入った。
授賞式は3月27日にハリウッドで行われる。
ネットフリックス作品は、計27部門でノミネートされた。動画配信サービスではアップルTVプラスによる「コーダ あいのうた」が作品賞候補となったほか、アマゾン・プライム・ビデオの「愛すべき夫妻の秘密」も3つの演技部門でノミネートされた。
監督賞では「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のジェーン・カンピオン監督が1993年の「ピアノ・レッスン」に次いでノミネートされ、女性初の2回目の候補になった。受賞すれば史上3人目の女性監督となる。
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