[ロサンゼルス 25日 ロイター] - 米国の元オリンピック選手ケイトリン・ジェンナーさん(68)は25日、トランプ大統領はトランスジェンダーのコミュニティーを侮辱したと批判し、支持したのは間違いだったと述べた。
ジェンナーさんは陸上競技の金メダリストで、現役時代は男性でブルースという名前だったが、2015年に自身が性同一性障害であることを公表。女性に性別を変更した。
2016年の大統領選では、トランプ氏がLGBT(性的少数者)のコミュニティーから批判を浴びていたにもかかわらず、同氏に投票した。
ジェンナーさんは25日付のワシントンポスト紙に寄稿し、トランプ氏や共和党議員らと共にトランスジェンダーの人々を支援することを希望していたと主張。だが「悲しいことに、私は間違っていた。現実には、コミュニティーはこの大統領から容赦ない攻撃を受けている」と失望の意を表し、「彼は私たちの人間性を無視した。尊厳を侮辱した」と非難した。
トランプ政権は今週、性別の定義を男性か女性かに限定し、生まれた時に決定した後は変更はできないとしてトランスジェンダーを認めない措置を目指していると報じられた。これに対し、ジェンナーさんは「認められないし、個人的に深く傷ついた」と嘆いた。
その上で「トランプ氏を支持しない。過ちから学び、先へ進んでいかなければ」との決意を表明した。
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