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中国百度、AIチャットボット発表 市場の期待に届かず株価急落

 3月16日、 中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ)は、AI(人工知能)チャットボット(自動応答システム)「文心一言(アーニー・ボット)」を発表した。 写真は百度のロゴ。上海で開かれたカンファレンスで2022年9月撮影(2023年 ロイター/Aly Song)

[北京 16日 ロイター] - 中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ)は16日、AI(人工知能)チャットボット(自動応答システム)「文心一言(アーニー・ボット)」を発表した。

チャットボットは、米マイクロソフトが出資する「チャットGPT」が人気を博しており、中国企業の間でライバル製品の開発を急ぐ動きが広がっている。

百度の李彦宏(ロビン・リー)最高経営責任者(CEO)は本社で行ったプレゼンテーションで「確かに完ぺきとは言えない。ではなぜ今日発表するのか。市場が求めているからだ」と述べた。

プレゼンテーションは、事前に録画した短い動画だけで、市場の期待には届かず、同社の株価は一時10%急落した。

動画では、文心一言が中国の人気SF小説「三体」に関する質問に答えたり、数学の計算をする様子や、中国の方言を理解したり、文章による指示で動画や画像を生成する様子が紹介された。

文心一言は16日から、招待された一部のユーザーに開放される。企業は百度のクラウドプラットフォームを通じて自社製品に文心一言を埋め込む申請を行うことができる。

百度は、文心一言を利用して自社の検索エンジンの性能を高めるほか、クラウド、スマートカー、家電などの効率を改善する計画。

李氏によると、これまでに650社が文心一言のエコシステムに参加する意向を示している。

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