[13日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカは13日、第4・四半期の利益が予想を上回ったと発表した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げにより純金利収入(NII)が急増した。
普通株主帰属利益は2%増の69億ドル(1株当たり0.85ドル)。リフィニティブIBESのデータによると、アナリスト予想の平均は1株当たり0.77ドルだった。
NIIは29%増の147億ドルとなった。
40年ぶりの高インフレにもかかわらず消費動向は概ね良好で、同行の主力である消費者金融部門の利益を支えている。同部門の純利益は15%増の36億ドルとなり、過去最高を記録した。クレジットカードとデビットカードを合わせた利用額は5%増の110億ドルとなった。
金利費用控除後の収入は11%増の245億ドルだった。
投資銀行部門の手数料収入は11億ドルと半減した。一方、トレーディング部門の収益は27%増の37億ドルと好調だった。中でも、債券や通貨、コモディティーの収益が49%増となった。通年では2010年以来の高収益を記録した。
貸倒引当金は11億ドル。前年同期には5億ドルの引当金戻し入れがあった。
アラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)によると、特にウェルスマネジメント部門で採用を継続する一方、経費抑制にも努めている。2022年末の従業員数は前年の20万8248人から21万6823人に増加した。
同CFOは「大量解雇の計画はない」と述べ、3000人超の解雇に踏み切った米ゴールドマン・サックスとは対照的な姿勢を見せた。
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