[1日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は1日、米経済が直面している課題を迫りくる「ハリケーン」と呼び、連邦準備理事会(FRB)は景気後退(リセッション)回避に向け、強力な措置を講じる必要があるという認識を示した。
ダイモンCEOは、現在の状況が前例にないと発言。「今は晴天で物事は順調に進み、誰もがFRBが問題に対応できると考えている。しかし、ハリケーンはすぐそこまで来ており、われわれの方に向かっている。このハリケーンが小型なのか、『サンディ』のような超大型の嵐なのかは分からない」と語った。
その上で「FRBは利上げと量的引き締め(QT)によって対応する必要がある。私解ではQTが必要だ。金融システムには非常に潤沢な流動性が存在するため、FRBの選択肢は限られている」と述べた。
JPモルガンは「ハリケーン」に備えて「バランスシートを非常に保守的に運営する」とし、「誰もが身構える必要がある」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」