[ロンドン 15日 ロイター] - 主要国の銀行監督当局で構成するバーゼル委員会は15日、気候変動が銀行の給与や資本も含め事業全体にどのように影響を及ぼすか評価するためのチェックリストを公表した。
ゴールドマン・サックスやドイツ銀行、HSBCなど国際的な金融機関は、気候変動によるリスクを適切に定量化しているかどうかを検証することが期待される。
温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ経済」への移行に向けた取り組みで最前線にある銀行セクターにおいて、バーゼル委員会のルールブックが気候変動問題をどのようにカバーしているかを見直すための取り組みとなる。
気候変動によるリスクが、短期、中期、長期にわたり、事業戦略や上級幹部・取締役の教育、内部統制、資本、給与にどのような影響を及ぼすかを銀行は検証する必要があるとしている。
「資本資源や流動性を含め、財務状況に重大な影響を及ぼす可能性のある全ての気候関連財務リスクを特定し、監視し、管理すべきだ」としている。
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