July 18, 2018 / 7:22 PM / 3 months ago

米製造業、関税の影響を懸念 経済は拡大継続=地区連銀報告

[ワシントン 18日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は18日に公表した地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)で、米経済は控えめから緩やかなペースで拡大し続けたとの認識を示しながらも、12地区連銀すべてで製造業者から関税措置による影響への懸念が示されたことを明らかにした。

 7月18日、米FRBは地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)で、米経済は控えめから緩やかなペースで拡大し続けたとの認識を示しながらも、12地区連銀すべてで製造業者から関税措置による影響への懸念が示されたことを明らかにした。ロサンゼルス港で16日撮影(2018年 ロイター/Mike Blake)

17、18日の日程で開かれたFRB議長の公聴会でも各州の議員が各々の地域で見られる関税の影響を指摘した。報告の内容はこうした声と一致している。

報告は「すべての地区連銀で製造業者から関税に関する懸念が寄せられ、多くの地区連銀で新たな通商政策に起因する価格上昇と供給阻害が報告された」としている。

トランプ米大統領は中国からの2500億ドル相当の輸入品に関税を課す方針を示し、一部発動したほか、鉄鋼やアルミニウムにも関税を課し、主要な貿易相手国と摩擦が生じている。

パウエル議長は経済への実質的な変化はまだ統計に表れていないと発言。米経済の成長と合わせるように徐々に利上げを進める政策を続けるが、伸びを抑制しないように過度に利上げしたり、ペースを上げることはないと説明した。

ただ複数の地区が、中国や欧州、カナダ、メキシコ、その他の国と米国の貿易摩擦が高まる中で先行き不透明感が漂っており、地区によって度合いは異なるものの、企業に打撃を与えていると報告している。例えばボストン地区は、調査先は懸念を示した上で、需要や雇用、設備投資計画への影響はまだみられないと報告した。一方、ニューヨーク地区は先行き不透明感が「主要な懸念事項」としている。フィラデルフィア地区では機械の製造業者が鉄鋼への関税によって「供給網に大混乱が生じた。予定されていた注文が中断されたり、価格が上がったりしたほか、一部で買い占めも起きた」と報告した。

複数の地区が、輸入関税の導入によって燃油や金属、その他のモノが値上がりし、投入価格が上がったとした。

経済成長は今年加速している。また失業率はFRB当局者らが長期的に持続可能とみる水準を下回っている。ただ今のところ、FRBが利上げペースを上げるほど物価上昇圧力は高まっていないもようだ。

FRBによる過去3回の利上げは、1つおきの会合のペースで進んでいる。今年は3月と6月に利上げした後、年内にあと2回利上げする見通しを示している。

調査先はこれまで同様、労働市場の引き締まりと熟練労働者不足について報告。賃金の伸びは控えめから緩やかなペースにとどまったという。主要な投入価格は一段と上がり、今後値上がりが加速するとの見通しが示された。

今回のベージュ・ブックはボストン連銀が7月9日までに入手した情報に基づいてまとめた。

*写真を付け、内容を追加します。

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