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米英加、ベラルーシ制裁強化 五輪委など対象 炭酸カリ貿易も制限

[ワシントン/キエフ/ロンドン 9日 ロイター] - 米・英・カナダは9日、ベラルーシのルカシェンコ政権に対する追加制裁を発表した。ホワイトハウスによると、米国による対ベラルーシ制裁としては過去最大規模となる。

8月9日、ベラルーシのルカシェンコ大統領は同国の東京五輪代表クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手のポーランド亡命について、外部の力に「操られた」とコメントした。写真は同日、首都ミンスクで記者会見するルカシェンコ大統領(2021年 ロイター/Maxim Guchek)

ルカシェンコ大統領は必要なら制裁の圧力に対抗措置を講じる姿勢を示した。

ベラルーシの大統領選で不正があったとして、大規模な抗議デモが全土に広がってから1年を迎えた9日、米国はベラルーシの経済やオリンピック(五輪)委員会を標的に同国の個人や団体への制裁措置を発表した。

バイデン米大統領は「ルカシェンコ体制の行動は、なりふり構わず権力にしがみつこうとする違法な取り組みだ。この抑圧に対抗するのが、人権、自由で公平な選挙、表現の自由を重んじる人々の責務だ」と述べた。

米財務省によると、肥料の原料である炭酸カリウム生産で世界最大級の有力国有企業をブラックリストに追加。ベラルーシオリンピック委員会は、マネーロンダリング(資金洗浄)や制裁回避などを助長した疑いから制裁の対象となった。

英国も、ベラルーシの炭酸カリウムや石油製品の貿易を制限するなど、制裁を強化。同国の国債や国有銀行が発行する証券などの売買や、ベラルーシ機の英領通過や英着陸も禁止する。

ラーブ外相は「英国はこれら制裁によって、不正選挙後のルカシェンコ氏の行動を容認しない姿勢を明示する」と述べた。

カナダも米英に連携し、ルカシェンコ政権下の「重大かつ組織的な人権侵害」に抗議し、新たな制裁を発動した。

<独裁否定>

ルカシェンコ大統領は9日の会見で、必要に応じ制裁圧力に対応すると述べたが、制裁合戦を繰り広げる代わりに、西側諸国と交渉の席に着く用意があると表明した。

また自身が独裁者との批判を否定し、クーデターを企てる反対派からベラルーシを守ったと主張した。

隣国のポーランドやリトアニアには、ベラルーシからの移民が大量に流入しており、両国はEUが既に実施している制裁に対抗してベラルーシが移民危機を作り出していると批判しているが、ルカシェンコ大統領は、ポーランドとリトアニアに非があると反論した。

また先週、ウクライナの首都キエフでベラルーシの亡命活動家の遺体が発見された件について、関与を否定した。

東京五輪代表クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手のポーランド亡命については、外部の力に「操られた」と指摘。

「彼女が自らするわけはなく操作された。彼女は東京からポーランドにいる友人に連絡し、友人は彼女に『空港に来たら日本の警察官の下に走り、自分を空港に連れてきたのはKGB(旧ソ連国家保安委員会)の工作員だと叫べ』と言った」と述べた。

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