[ブリュッセル 20日 ロイター] - ベルギーの首都・ブリュッセルで20日、約7万人の労働者が生活費高騰への対策を求めてデモ行進した。また、ブリュッセル空港や国内各地の公共交通網は「1日ストライキ」でほぼ停止状態に陥った。
デモ参加者は賃上げや消費税停止などを求める横断幕を掲げ、政府に対策強化を要求。企業に賃金や労働環境の改善を求める声も聞かれた。
労働組合によると、デモには約8万人が参加した。警察は7万人としている。
一方、ブリュッセル空港は、ストが保安検査員にも及んでいるため旅客機の出発ができないとし、到着便も大部分が欠航になったと明らかにした。
国内各地の公共交通機関は、デモ参加者がブリュッセルに移動することなどを考慮して一部の鉄道路線が運行しているものの、大半は運休となっている。
ロシアのウクライナ侵攻によるサプライチェーン(供給網)やエネルギー・商品価格への影響を背景に各国で物価が高騰する中、ベルギーでも今月、インフレ率が9%に達した。
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