[ロンドン 13日 ロイター] - ほぼ3カ月前にテムズ川で目撃されたシロイルカが、現在も健康に採餌しながらふるさとから遠く離れた英国で独りクリスマスを迎えようとしているもようだ。
シロイルカは英メディアに「ベニー」の愛称で取り上げられており、最初に目撃されたのは9月、テムズ川河口のグレーブセンド近くだった。
テムズ川を管理するロンドン港湾当局の広報担当者によると、最も最近ベニーが目撃されたのは今月12日、グレーブセンド東方だった。
シロイルカは、魚類やイカ、カニなどが主食。同担当者は、「北極圏の自然環境下では雑食性であり、テムズ川は以前よりはるかに浄化されているため魚類の数が増えている」と述べ、「健康状態は良好のようだ」と付け加えた。
英国では、2015年にも北東部ノーサンバーランド沿岸でシロイルカが目撃されているが、短期間で去っている。
シロイルカは体長5.5メートルほどまで成長することがあり、アラスカ、カナダ、ロシア沿岸で大半の時間を過ごすが、餌を求めて長距離を移動することもある。
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