[23日 ロイター] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社のバークシャー・ハザウェイBRKa.Nが23日発表した第4・四半期決算は、保有株の下落や、同社投資先のクラフト・ハインツKHC.Oを巡る大規模な減損処理などを背景に、253億9000万ドルの赤字を計上した。
バークシャーは、2018年末時点で1728億ドル相当の株式を保有。しかし、最も多く保有するアップルAAPL.Oの株価が約30%下落するなど、第4・四半期は保有株の多くが2桁の下落を記録した。
通年の純利益は40億2000万ドルで、2001年以来最低。法人減税の恩恵を受けた前年の449億4000万ドル比91%減った。
一方、自動車保険会社のGEICO(ガイコ)やBNSF鉄道など、90を超えるバークシャーのビジネスの多くはパフォーマンスが良好で、バークシャーの第4・四半期の営業利益は57億2000万ドル(クラスA株1株あたり3484ドル)と71%増加し、アナリスト予想を上回った。通年の営業利益は71%増の247億8000万ドル。
バークシャーは第4・四半期、無形資産を巡り30億2000万ドルの評価減を実施。バフェット氏は、バークシャーが26.7%株を保有するクラフト・ハインツが「ほぼすべての」原因としている。クラフト・ハインツは21日、「クラフト」や「オスカー・マイヤー」などの資産について、のれん代の減損処理費用として154億ドルを計上、投資家に衝撃を与えた。
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