[14日 ロイター] - 米バークシャー・ハサウェイの株価が14日、一時初めて50万ドルに到達した。ウクライナ情勢やインフレ加速で米株式市場に動揺が広がる中、ディフェンシブ銘柄と位置付けられている同社株に買いが入っている。
バークシャーのクラスA普通株式は年初から10%上昇しており、S&P総合500種が12%下落しているのとは対照的だ。
同社の時価総額は約7310億ドルで、米国内で6番目に大きい。フォーブス誌によると、同社株16.2%を持つ著名投資家ウォーレン・バフェット氏の個人資産は1192億ドルに上り、世界長者番付で5位。
バークシャーは昨年、営業利益ベースで274億6000万ドルの過去最高益を上げた。傘下の保険大手ガイコや鉄道会社BNSF、バークシャー・ハサウェイ・エネルギーが寄与した。
バークシャーに約43億ドル投資し、同社株を保有するスミード・キャピタル・マネジメントのビル・スミード最高経営責任者(CEO)は、バークシャーは「現場主義で中小企業のような企業活動に特化している」と分析。「会社の規模は大きいが、テクノロジー株ではない。投資家はそれに安心感を覚えている」と指摘した。
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