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ドル101円後半、一時102円台乗せも実需の売りが上値抑える

[東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円JPY=EBSは、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の101円後半。朝方発表された経常収支の黒字幅縮小が円売りを誘ったが、102円台では実需の売りが流入し、上値が抑えられた。

ドル/円は午前9時前に財務省が発表した経常収支で黒字幅が縮小したことが伝わると小幅に上昇し、日経平均がプラス圏に浮上するなか、一時102.05円まで強含んだ。

大手邦銀の関係者は「ウクライナのリスクを警戒して買い控えていた人たちが、そろそろ買おうとなっていたところに経常収支の黒字幅縮小が伝わった。買いやすい雰囲気になったことでドル/円を押し上げた」と話す。

しかし、「102円台では、すかさず輸出勢の売りが出てきた」とされ、さらに

日経平均マイナス圏に沈むと、ドル/円は連れ安となり101円台後半に舞い戻った。

<経常収支、対外証券投資>

財務省がきょう発表した国際収支状況速報によると、3月の経常収支は1164億円の黒字となり、前年比では90.9%減った。

同時に発表された、4月の対外及び対内証券売買契約等の状況によると、銀行等(銀行勘定)の海外中長期債の売り越し額が2兆2108億円と、前月の1兆4698億円を上回り、今年1月以来の大きさとなった。

売り越しは昨年12月から続いており、邦銀の銀行勘定は、過去5か月間に累計で6兆8670億円相当の海外中長期債を売り越している。

市場では、「トレーディング・アカウントで、相場観に応じて大きく売り越したのだろう。ポートフォリオそのものがかなりの大きさなので、通常の資金の出入りの範囲内とみている」(機関投資家)との指摘があった。

銀行勘定による外債投資の原資は、円ではなく外貨資金調達によってまかなわれるため、為替相場への直接的な影響はない。

市場では、15日に予定される黒田日銀総裁の講演に関心が寄せられている。

日銀は、黒田東彦総裁が15日に都内で行われるコロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所主催のコンファレンスで基調講演すると発表した。講演は午後1時25分から午後2時10分までの予定。

「総裁は、物価目標達成にこのところますます自信を深めているが、講演で(物価について)さらに強いトーンが示されれば、追加緩和に対する期待が一段としぼむ可能性がある」(同)という。

  <ボラティリティ>

1カ月物ボラティリティJPY1MO=ICAPは9日の海外市場で、2007年6月初旬につけた5.80%を下回って5.35%(ビッドサイド)付近まで低下し、過去最低水準を更新した。この日は、5.55%(同)と若干持ち直しているものの、依然として過去最低水準にとどまっている。

市場関係者によれば、「ボラの低下で、もう一度リスクオンの潮流が到来することを期待し、エマージング市場の買いを推奨する外資系証券会社もある」とされる一方、「過去最低のボラが未来永劫に続くはずはなく、かならず反転上昇する」(金融機関)との声も複数聞かれる。

これまでのボラ上昇局面は円高局面と結びついてきたが、「円売り局面の再始動でボラが上がる可能性もある」(国内証券)との見方もあった。  

         ドル/円JPY=  ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=

午後3時現在 101.95/97  1.3762/66  140.31/35

 正午現在   101.96/98  1.3754/58  140.24/28

 午前9時現在 101.87/89  1.3758/62  140.16/20

 NY午後5時 101.79/85  1.3758/63  140.11/15

森佳子

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