[ニューヨーク 24日 ロイター] - 24日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して小幅高となった。朝方発表された米新築1戸建て住宅販売と消費者信頼感指数が予想以上に堅調だったため、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を強めるとの観測が広がった。
主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.07%高の80.333だった。ユーロ/ドルEUR=は0.02%安の1.3601ドル、ドル/円JPY=は横ばいの101.92円で取引された。
米商務省が発表した5月の新築1戸建て住宅販売(季節調整済み)は前月比18.6%増の年率50万4000戸と、2008年5月以来の高水準を記録、増加率も1992年1月以来の大きさとなった。 また米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード(CB)が発表した6月の消費者信頼感指数は85.2と、前月の82.2から上昇した。 マッコーリー(ニューヨーク)のグローバル金利・通貨ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「堅調な住宅販売統計は、連邦公開市場委員会(FOMC)の一部ハト派メンバーが抱いている住宅に関する懸念を和らげるかもしれない」と指摘。FRBの金融政策スタンスに影響を及ぼすという点では、インフレ指標の方がより重要になると述べた。 一方、ドルはスイスフランに対しては売られ、ドル/スイスフランCHF=は0.03%安の0.8941フランとなった。 ポンド/ドルGBP=は0.27%安の1.6977ドル。英イングランド銀行(中央銀行)のカーニー総裁らが議会で証言し、英経済には利上げの前に解消すべき余剰生産能力があるとの見方を示したことを受け、ポンドが売られた。 INGキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の外国為替ディレクター、レーン・ニューマン氏は、イングランド銀行当局者の発言が期待外れだったことで、このところ優勢だったポンド買いの動きが弱まったとの見解を示した。
ドル/円 終値 101.96/98
始値 101.90/91
前営業日終値 101.94/96
ユーロ/ドル 終値 1.3606/08
始値 1.3619/20
前営業日終値 1.3602/04
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