[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して上昇。雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年央までに利上げに踏み切るとの見方が広がり、ドル買いを誘った。
1月雇用統計は、非農業部門の雇用者数が25万7000人増と市場予想を上回った。時間当たり賃金は0.12ドル増と、12月の0.05ドル減から上昇に転じ、前 年比では2.2%増と8月以来の大幅な伸びを記録した。市場では、低インフレを理由にFRBが利上げを見送る余地は狭まる可能性があるとの声が聞かれた。
ドルは対ユーロで反発、1.13220ドルと約1.4%上昇し、2週間ぶりの高い伸びとなった。対円でも3週間半ぶりの高値となる119.230円をつけた。
ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)のシニア外為アナリスト、セバスチャン・ギャリー氏「今回の雇用統計でFRBが6月に利上げを開始することが確実となった」との見方を示した。
雇用統計を受け、米国債利回りが上昇し、日米の金利差が意識されたこともドル/円の上昇を後押ししたという。
ドルは対スイスフランで0.45%高の0.92540フラン。ドル指数は1.15%高の94.640。
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