[ニューヨーク 14日 ロイター] - 14日のニューヨーク外為市場では、10月の米小売売上高が予想を超えて増加したことを受け、朝方の取引でドルが上昇、対円で7年ぶり高値を更新した。
小売統計を受けドルは対ユーロでも上昇したが、その後ユーロにショートカバーが入りドルは軟化。米国債利回りが低下したことも影響し、終盤の取引でドルはユーロEUR=に対し0.40%安の1.2523ドルで推移した。
ドルの主要6通貨に対するドル指数.DXYは小売統計発表直後に4年ぶり高水準となる88.267まで上昇したが、終盤では0.20%低下の87.497で取引された。
ドル/円JPY=は7年ぶり高値となる116.82ドルまで上昇。終盤では0.50%安の116.28円となった。
ドル指数はこの日は低下したものの、週間で見ると4週間連続で上昇。アナリストの間では、今後さらに上昇することを示しているとの見方が出ている。
スコシアバンクの首席為替ストラテジスト、カミラ・サットン氏は円と英ポンドが弱含む状況が続いていることがドルの支援要因になっていると指摘。「ドルはかなり底堅い上昇トレンドに乗っている」との見方を示した。
この日はまた、スイスフランEURCHF=が対ユーロで1.2011フランまで上昇し、2年2カ月ぶりの高値を更新。スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が上限に設定する1ユーロ=1.20フランに一段と近づいた。
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