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円が対ドル・ユーロで大幅安、日銀の大胆な金融緩和で

[ニューヨーク 4日 ロイター] 4日終盤のニューヨーク外為市場では、日銀が金融政策決定会合で市場の予想を超える大胆な金融緩和に踏み切ったことを受け、円がドルとユーロに対して大幅下落した。

4月4日、終盤のニューヨーク外為市場では、日銀が金融政策決定会合で市場の予想を超える大胆な金融緩和に踏み切ったことを受け、円がドルとユーロに対して大幅下落した。2011年8月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)

ドル/円 は直近で3.3%高の96.14円。上昇率は2008年10月以来の大きさ。ロイターのデータでは96.41円までドルが買われて、3月12日につけた3年半ぶりの高値の96.71円に迫る場面があった。

ユーロ/円は124.48円まで上げた後、直近は4.1%高の124.38円。やはり上昇率は08年11月以来の大きさだった。

ユーロ/ドルの直近は0.7%高の1.2934ドル。

日銀の黒田東彦総裁は就任後初めての決定会合を終えて、毎月7兆円の国債購入を約束するとともに、マネタリーベース(資金供給量)を2年間で2倍にすると表明した。

BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)のFX戦略マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「これは昔の日銀ではない。資金供給量を2倍に増やし、あらゆる非伝統的な政策を積極的に実行するという姿は、彼らがドル/円を本気で100円に持っていきたいことを示唆している」と述べた。

ノムラ・セキュリティーズ(ニューヨーク)のFX戦略グローバル責任者、ジェンズ・ノードビグ氏は「日銀の発表は市場関係者のほとんどの予想よりも大胆だった」と指摘した。

その上で「これは今後数カ月の資産配分の変化を方向づけるものだ。最近数週間、われわれは円の取引から離れていたが、国内の資産運用担当者が新年度に入り、日銀による前例のない政策の積極性を背景にして運用姿勢を変え始めているので、新たな円安の素地が整っている」と話した。

ノムラは、足元で米経済成長の勢いが弱まっている点を踏まえると、ドルは円安の進行を反映するのに最も適した通貨とはいえず、むしろ円に対して豪ドルを買っているとした。

この日は豪ドル/円も上昇し、08年以降で初めて100円を突破。ノムラは今後2─3カ月で105円まで値上がりするとみている。

米国でこの日発表された新規失業保険申請件数と、米供給管理協会(ISM)非製造業雇用指数はいずれも予想より低調で、労働市場の失速懸念を高めた。5日には3月の雇用統計が発表され、ドル/円の短期的な方向感を左右することにもなりそうだ。ロイター調査では、非農業雇用者数は前月比20万人増、失業率は横ばいの7.7%と見込まれている。

オプション市場では、ドル/円の3カ月物リスクリバーサルが依然としてドルプットに傾いているが、需要は3月11日以降では最低水準となっている。

ユーロ/ドルは、午後になって投資家のショートカバーが入り上昇が加速し、1.2949ドルをつける場面もあった。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は4日の理事会後の会見で、ユーロ圏経済の低迷が続けば「行動する用意がある」と述べて、利下げの可能性を示唆した。

ドル/円    終値    96.33/34

始値    95.40/41

前営業日終値    93.03/06

ユーロ/ドル  終値   1.2934/35

始値   1.2819/20

前営業日終値   1.2846/47

*内容を追加します。

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