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円が対ドルで約4年ぶり安値、日銀の金融緩和受け

[ニューヨーク 8日 ロイター] 8日終盤のニューヨーク外為市場では、円が対ドルでほぼ4年ぶりの安値に沈んだ。デフレからの脱却を図るため、日銀が大胆な金融緩和策に着手したことを受けて、円が売られた。円は対ユーロではほぼ3年ぶりの安値に下落した。

4月8日、終盤のニューヨーク外為市場で、ドルが対円で約4年ぶりの高水準に上昇した。2月撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

ロイターのデータでは、ドル/円は99.37円と2009年5月以来の高値をつけ、その後は1.8%高の99.28円までやや戻して推移している。

ユーロ/円は2010年1月以来の高値となる129.23円まで上昇し、終盤は1.8%高の129.08円で取引されている。

アナリストによると、円は軟調な地合いが続いてドル/円は今週にも100円の大台を突破するとみられている。100円は2009年4月以来の円安水準となる。

ノムラ・セキュリティーズの為替ストラテジスト、チャールズ・セントアーノード氏はこの日の相場について「日本から海外への投資が拡大する方向へ投資家が自らの態勢を整える中、先週の地合いが続いているようだ」と指摘。「ドル/円は目先、一服するかもしれないが、今週中に100円に到達する公算が非常に大きい」と述べた。

トレーダーは、ドル/円が心理的に重要な節目となる100円の水準を突破すれば、さらなる円売りの引き金となる可能性があると指摘している。

BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は、円下落の勢いが当面、容赦ないほど厳しいままであるため、ドル/円はリスク回避志向が突然高まる事態がなければ100円の水準まで突き進みそうだと述べた。

アナリストは、日銀の金融緩和によって市場にあふれ出した新たな資金の一部を使って日本の投資家が海外の高利回り資産を購入すると予想しており、これが円のさらなる下振れ圧力になるとみている。

高利回り通貨である豪ドルは対円で2008年7月以来の高値に上昇した。

ドル/円は今年に入って既に14%超上昇している上、米経済が減速する証拠がさらに続けば円の下落基調が和らぐ可能性もあることから、一部のトレーダーは円の下落ペースが今後も持続するかどうかについては不明だとしている。

5日発表された4月の米雇用統計では、雇用者数の増加幅が予想を下回った。米連邦準備理事会(FRB)は政策運営で労働市場の動向を重視しており、FRBは雇用の力強い伸びが定着するまでは債券購入を継続すると予想されている。

一方、北朝鮮をめぐる情勢緊迫化は、投資家のリスク選好を抑えて高利回り通貨の対円での売りを誘発する可能性もある、とアナリストは話している。

ユーロ/ドルは終盤、0.1%高の1.3004ドルで取引された。ポルトガルの憲法裁判所が政府の財政緊縮策の一部について違憲との判断を下したことは材料視されなかった。欧州の時間帯では1.3037ドルまで上昇していた。

アナリストの話では、ユーロは現時点では円の動きに影が薄くなっているものの、ユーロ圏の景気減速をめぐる懸念や欧州中央銀行(ECB)が金融緩和を行うとの観測から、見通しに暗雲が投げ掛けられている。

ドル/円    終値    99.37/38

始値    98.66/67

前営業日終値    97.55/56

ユーロ/ドル  終値   1.3007/08

始値   1.3023/24

前営業日終値   1.2994/95

*内容を追加します。

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