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ドル/円が一時103.73円、4年半ぶり高値=NY市場

ドル/円    終値   103.16/18

5月22日、ニューヨーク外為市場では、バーナンキ米FRB議長の議会証言を受け、FRBが向こう数カ月以内に資産購入プログラムの縮小を開始するとの観測が広がり、ドル/円が一時103.73円と2008年10月以来4年半ぶりの高値に上昇した。都内で2009年11月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)

始値   103.10/13

前営業日終値   102.49/51

ユーロ/ドル  終値   1.2860/62

始値   1.2922/23

前営業日終値   1.2904/08

[ニューヨーク 22日 ロイター] 22日終盤のニューヨーク外為市場では、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、FRBが向こう数カ月以内に資産購入プログラムの縮小を開始するとの観測が広がり、ドル/円が一時103.73円と2008年10月以来4年半ぶりの高値に上昇した。直近は前日比0.4%高の102.87円。

バーナンキ議長は議会証言で、資産購入プログラムを当面維持する方針を示しながらも、仮に経済情勢の改善が続けば資産購入を「今後数回の会合で縮小する」可能性があると付け加えるとともに、金利をあまりにも長期間にわたって過度に低い水準に保つことにはリスクを伴うと警告した。

だが、その後公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、資産購入の縮小を開始する時期をめぐり活発に議論が交わされたことが明らかになり、FOMC内部での意見の隔たりが示唆されたため、ドルは上げ幅を縮小した。

ユーロ/ドルはFRB議長の証言前に一時1.2998ドルと1週間ぶりの高値に上昇したが、その後は下落に転じ、終盤は0.4%安の1.2854ドル。

ユーロ/円は一時、3年半ぶりの高値となる133.77円に上昇したが、直近は0.1%高の132.33円まで戻した。ドル指数.DXYは一時、2010年7月以来の高値である84.422まで上昇し、終盤は0.5%高の84.253となっている。

バーナンキ議長は議会証言の冒頭で、金融緩和は米経済の回復を支援していると説明するとともに、金融緩和の解除には時期尚早との見方を示したため、ドルは当初売られた。だがその後はトレーダーが、FRBが資産購入を年内に縮小する可能性に焦点を当てたのに伴い、ドルは切り返してこの日の高値に上昇した。

BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)の為替戦略部門のマネジングディレクター、キャシー・リーエン氏はFRB議長の議会証言について「FRBが量的緩和の縮小を真剣に考えていることが明らかになり、こうした可能性をめぐる思惑が裏付けられた」と指摘。ドルは5月初旬から上昇してきたが「バーナンキ議長がこのドル高に『青信号』を点灯させたため、今後も上昇が続く」との見方を示した。

円は、外国の高い利回りを求める日本の投資家からの流出ペースが加速すれば、売り圧力が強まりそうだ、とトレーダーは話している。

一方、スイス国立銀行(中央銀行)のヨルダン総裁はマイナス金利の導入を排除しなかった上、必要に応じてユーロ/スイスフランの上限を調整する可能性があると表明した。これを受け、ユーロは対スイスフランでは一時、2年ぶりの高値となる1.2648フランをつけた。終盤は0.4%高の1.2566フラン。ドルは対スイスフランでは9カ月ぶりの高値である0.9838フランまで上昇し、直近は0.8%高の0.9773フラン。

UBSは3カ月後の為替相場見通しで、ユーロ/スイスフランを1.27フラン、ドル/スイスフランを0.99フランとし、上振れリスクがあるとした。

英国の4月の小売売上高が予想外に減少したことから、イングランド銀行(中央銀行)が向こう数カ月以内に量的緩和を拡大するとの見方が広がり、ポンドは対ドルで2カ月ぶりの安値に下落した。

豪ドルは一時、ほぼ1年ぶりの安値となる0.9659米ドルまで下げ、終盤は1.1%安の0.9695米ドル。

*内容を追加して再送します。

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