[ニューヨーク 5日 ロイター] - 5日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが101円台に乗せ5週間ぶり高値をつけたほか、対ユーロでも6週間ぶりの高値を記録した。雇用統計が予想を上回る結果となったことから、米連邦準備理事会(FRB)が9月にも資産買い入れを縮小するとの見方が強まった。
6月の非農業部門雇用者数は前月比19万5000人増となり、予想の16万5000人増を上回った。失業率は労働人口の増加を反映し7.6%と前月から横ばいだった。
FXソリューションズのチーフ市場アナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は、非農業部門雇用者数が予想を上回ったことで、金利は上昇しFRBの量的緩和終了時期が早まるとし、今後もドルを支援すると指摘した。
ドル/円は一時101.22円まで上昇し、5月31日以来の高値をつけた。終盤は1.1%高の101.15円。
ユーロ/ドルは一時5月20日以来の安値となる1.2805ドルをつけ、その後は0.7%安の1.2829ドルとなった。
ポンドも対ドルは1.2%安の1.4895ドル。一時1.4856ドルと約4カ月ぶりの安値をつけた。
ドル指数.DXYは一時84.530まで上昇し約3年ぶりの高水準を記録した。終盤は1.4%高の84.433。
デーリー・フォレックスの為替アナリスト、デビッド・ソング氏は10日に発表される6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録について、「景気に対し一段と強気な見方が示される可能性があるほか、下期のより力強い回復を見込み、よりタカ派的な見解を示す当局者が増えていることも考えられる」と分析し、ドルの買い材料になる可能性があると指摘した。
ドル/円 終値 101.20/24
始値 100.19/22
前営業日終値 99.87/93(3日)
ユーロ/ドル 終値 1.2830/32
始値 1.2888/91
前営業日終値 1.3010/11(3日)
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