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ブラックベリーが身売りで基本合意、企業連合へ4600億円規模

[トロント 23日 ロイター] - カナダのスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、ブラックベリーBB.TO(旧リサーチ・イン・モーション)は23日、フェアファックス・フィナンシャル・ホールディングズFFH.TOを中心とする企業連合への身売りで基本合意した。規模は47億ドル(約4640億円)相当としている。

9月23日、加ブラックベリーは、フェアファックス・フィナンシャル・ホールディングズなどの企業連合への身売りで基本合意した。規模は47億ドル相当。加オンタリオ州・ウォータールーのブラックベリー本社前で23日撮影(2013年 ロイター/Mark Blinch)

フェアファックスはすでにブラックベリーの株式10%を保有。1株当たり9ドルでの現金による買収を提案した。

フェアファックスのプレム・ワトサCEOは、「株主に対し直ちに価値を提供することができる。世界中のブラックベリー(機器の)ユーザーにより良く安全なエンタープライズソリューションを提供することを主眼に、非公開企業(としてのブラックベリー)の長期的な戦略を提供していく」とする声明を発表した。

ブラックベリーは20日、今週発表する第2・四半期(6─8月期)決算では、9億5000万─9億9500万ドルの営業損失を計上するとの見通しを公表。株価は急落していた。

この日、ブラックベリー株は一時売買停止。取引再開後は米ナスダック市場で9ドル台を割り込んで推移した。

ブラックベリーは11月4日まで他からの提案を待つとしており、企業連合も同日までにデューディリジェンス(資産査定)を終える見通し。

BGCパートナーズのアナリスト、コリン・ギリス氏は「ブラックベリーはチャンスがあれば非公開化すべき会社だ」と指摘。非公開企業となることで、リストラや長期的戦略に注力し得るとの見方を示した。

ブラックベリーはかつて、出先でメールをチェックできセキュリティも万全な機器として、政府機関や企業などで幅広く利用されてきたが、近年はアップルAAPL.OのiPhone(アイフォーン)やグーグルGOOG.Oのアンドロイド・フォンなどに押され、市場シェアを失っていた。

今回の基本合意では、BDT&カンパニー、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、BMOキャピタル・マーケッツがフィナンシャルアドバイザーを、マッカーシー・テトローがリーガルアドバイザを務める。

*内容を追加して再送します。

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