March 18, 2015 / 2:22 AM / 2 years ago

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[名頃(徳島) 17日 ロイター] - 「かかし村」として知られる徳島県三好市東祖谷菅生の名頃(なごろ)地区。ここで暮らす綾野月美さん(65)は、すでに廃校となった小学校で学ぶ「生徒たち」の傍らに立っている。

 3月17日、すでに廃校となった小学校で学ぶ「生徒たち」の傍らに立つ綾野月美さん。「かかし村」として知られる徳島県三好市東祖谷菅生の名頃地区で2月撮影(2015年 ロイター/Thomas Peter)

綾野さんのおかげで、この小さな集落は思いがけない「人口増加」を経験している。しかし、新しい住民は普通の人とは少し違う。

名頃地区では、至る所にかかしが存在する。綾野さんは13年前、母親を介護するため同地区に戻ってきた。それ以来、かかしを作り続けている。

最初は農作物から動物を遠ざけるため、かかしを作り始めたという。実物大のかかしは綾野さんの父親に似ていた。それで彼女はもっと作ることにした。そしてやめられなくなった。今では、かかしたちは同地区に暮らす住民の数よりはるかに多い。

かかしたちは、民家や田畑、木の上や道端にいたり、停留所で決して来ることのないバスを待っていたりする。

名頃も日本の他の多くの村落と同様に過疎化が進んでいる。住民の大半が年金生活者だ。

65歳の綾野さんは最も若いうちの1人。「集落の人口はわずか35人。かかしの数は150体に上る」という。

上の写真のかかしは、仕事の合間に休憩する綾野さんの父親がモデルだ。綾野さんの日課は、集落を回ってかかしたちに朝のあいさつをし、様子を見ること。天気は大敵で、かかしを取り換えなくてはならないことも多々ある。

綾野さんは、元気でいる間はかかしを作り続けるという。かかし作りは綾野さんの楽しみであり、人間そっくりに作って他の人たちにも楽しんでもらいたいと話す。今では名頃に観光客が訪れるようになった。

かかしは木材を土台に新聞紙や端切れを詰めて作られる。また、一部のかかしは実在の人物に似ているが、名頃を去った若者や亡くなった住民の家族らから依頼を受けることもあるという。

Slideshow (12 Images)

──日暮時に撮影された、農作業姿のかかし。スライドショーは(こちら

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