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ブログ:震災日本にザックがくれた「カルチョ」
2014年7月14日 / 02:38 / 3年後

ブログ:震災日本にザックがくれた「カルチョ」

[ 14日 ロイター] - 彼は帰ってきた。3年前の震災直後、多くの外国人が日本から逃げ出す中で、当時、イタリアに一時帰国していた彼は人の流れに逆らうかのように帰ってきた。

写真は先月18日、W杯ブラジル大会の日本対ギリシャ戦を翌日に控え、日本代表のトレーニングを見守るアルベルト・ザッケローニ前監督(2014年 ロイター/Toru Hanai)

日本に行っても問題なかったというのは結果論。当時は福島第一原発が水素爆発を起こし、過去最悪となる原発事故が発生するなかで、日本がどうなるのか誰もわからなかった(出国は責められない)。そのなかで彼は、日本をカルチョ(サッカー)で元気づけたいと言って、再び日本に戻ってきてくれたのだった。

その後の活躍も我々に元気と勇気を与えてくれるものだった。オランダと引き分け、ベルギーに勝利。アルゼンチンやフランスにも勝った。どこよりも早くワールドカップ予選進出を決めた。33勝13敗12引き分け。勝率5割4分6厘。

目指したのは攻撃的なサッカー。守りを固めてカウンターの一辺倒だった日本のサッカーに躍動感をもたらした(もたらそうとした)。勝負事に「たられば」は禁物だが、守備的であれば、ワールドカップでこれほどの負けっぷり(0勝2敗1分)にはならなかったかもしれない。

しかし、それでは日本サッカーに未来はないと、彼は感じたのではないか。守備的なベースを維持しながら、攻撃力を伸ばそうとしても、それには限界があり、時間もかかる。

ならば、一度、攻撃的な方向にスタイルを大きく振って、定着させた後、それでも日本に向いているというのであれば、守備的に変える。守備的なままでは、いつまでたっても、決定力は身につかず、世界で上位には食い込めないと考えたのだと思う。

ブラジル・ワールドカップは32日間の戦いを終え、ドイツが優勝。彼も日本を去った。「すべての責任は私にある」と言って。

責任者は責任をとるためにいるのだから仕方がない。しかし、だ。日本のサッカーは面白くなるかも。そんな夢をみせてくれた。ザックの夢はついえてはいない。

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