[ライプチヒ(ドイツ) 20日 ロイター] - ドイツ自動車大手BMWは20日、ライプチヒ工場の塗装工程で作業中にバーナーをガスバーナーにも水素バーナーにも切り替えられる方式を試験すると発表した。
新バーナーは燃焼技術企業SAACKEと共同開発。自動車生産工程での二酸化炭素排出量の削減を狙う。
工場責任者によると、試験が成功し、水素製造過程で炭素を排出しないようにつくられた「グリーン水素」が今後、十分入手できるようになれば、塗装工程のバーナーはすべて水素式に替える可能性がある。
BMWは既に工場敷地内での運搬や輸送用に水素トラックを使用するなどしている。現在は炭素を排出する天然ガスでつくられた水素を購入して使用。2024年からは工場敷地内へのパイプラインを通じてグリーン水素を直接搬入する計画という。
グリーン水素は他の水素よりずっと高価なのが難点だったが、天然ガス高騰で同ガスからつくる水素の経済的メリットは薄れてきている。
BMWは同日、ライプチヒ工場に8億ユーロ(7億8200万ドル)を投じ、2024年までに3つ目のバッテリー組み立てラインなどを増設する計画も発表した。
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