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英中銀、8対1で政策据え置き決定 今後一段と大きく票割れる可能性
2017年3月16日 / 14:36 / 8ヶ月前

英中銀、8対1で政策据え置き決定 今後一段と大きく票割れる可能性

[ロンドン 16日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は16日、政策金利を0.25%に据え置くことを決定した。議事要旨によると、決定は8対1で、フォーブス委員が25ベーシスポイント(bp)の利上げを主張。今後、一段と大きく票が割れる可能性があることが示唆された。

3月16日、英中銀は政策金利を0.25%に据え置くことを決定した。議事要旨によると、決定は8対1で、フォーブス委員が利上げを主張。金融政策委員会で票が割れたのは昨年7月以来初めてとなる。写真は2016年11月、ロンドンの英中銀(2017年 ロイター/Peter Nicholls)

フォーブス委員は6月に退任予定。金融政策委員会で票が割れたのは昨年7月以来初めてとなる。ただ他の8人の委員は据え置きを主張。米連邦準備理事会(FRB)は前日に利上げを決定しているが、英中銀は利上げを急がないとの姿勢が示された。

ロイターが実施したエコノミスト調査では、9人の委員全員が金利据え置きを主張するとの予想が示されていた。

フォーブス委員はこれまでも金利据え置きに違和感を感じていると表明。議事要旨からは、同委員が物価はポンド安による圧力だけでなく国内要因によっても顕著に上昇しており、欧州連合(EU)離脱決定を受け予想されている景気減速は現実化していないとの見方を示したことが分かった。

RBSのエコノミスト、ロス・ウォーカー氏は今回の結果について「潮目に明らかな変化が見られた」とし、「中銀が2月に示した予想より景気悪化が加速しない限り、予想より早い時期に(金利据え置きに)反対票を投じる委員が増える可能性がある」と述べた。

今回の会合で票が割れたことを受け、外国為替市場では英ポンドが対ドルで上昇、2週間ぶりの高値を付けた。また、今後の会合で利上げを主張する金融政策委員が増えるとの観測から英国債価格は下落した。

議事要旨は「労働市場には幾分のスラック(緩み)が残っているとの金融政策委の見方と一致し、賃金の伸びは引き続き抑制されていた。また、予想通りに、家計の実質所得の伸びの鈍化が消費に影響している一定の兆しが見られた」と指摘。

昨年6月の欧州連(EU)離脱決定を受けた英ポンド相場の下落で英国ではインフレ率が上昇しているが、議事録から今回の会合で金融政策委員が賃金の伸びが鈍化し物価が上昇するなか、消費者がより慎重になっている兆しが出ているとの認識を持っていることが明らかになった。

英国立統計局(ONS)が前日に発表した11―1月の失業率(ILO方式)は4.7%と、2005年の夏以来の最低水準を記録。一方、賃金の上昇率は2.2%と、2016年2─4月以来の低水準となった。中銀は2017年は賃金は3%上昇するとの見方を示しているが、これと矛盾する結果となった。

ただ議事録は、一部の委員は政策支援の縮小が正当化されるとの考えに至るまでに、活動やインフレをめぐる予想をめぐる一段の上向きの情報はそれほど多く必要ない可能性があるとの認識を示したとしている。

国債買い入れプログラムについては、全会一致で維持を決定。ロイターが実施した調査の結果と一致した。

中銀はまた、第1・四半期の経済成長率予想を0.6%とし、1カ月前の0.5%から上方修正した。

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