[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は8日、世界経済の回復を背景に、国内の経済成長見通しを引き上げた上で、当初の見立てよりも早期かつ一段の利上げがおそらく必要になるとの認識を示した。
この日の政策決定会合では金利を0.50%に据え置いた。決定は予想通りで全会一致。国債と社債の買い入れ枠を現行水準に維持することも決めた。
政策委員会は声明で、インフレが「より標準的な期間」に2%目標へ回帰することが望ましいと指摘。「経済が2月のインフレ報告の予想に概ね沿う形で進展するなら、金融政策は、昨年11月時点での見通しと比較して、予想期間内にやや早期に、かつ一段と引き締める必要があるだろう」と述べた。
金利先物市場では、5月の利上げを50%以上の確率で、また8月の利上げをほぼ完全に織り込んでいる。
元政策委員でPwCのシニア経済アドバイザーを務めるアンドリュー・センタンス氏は「今月の金利据え置きは予想通りだが、年内に最低でも1回、あるいは2、3回の0.25%利上げが見込まれる」との考えを示した。
中銀は経済成長見通しについて、2018年が1.8%、19年は1.8%、20年は1.8%とした。11月時点では18年が1.6%、19年は1.7%、20年は1.7%。
インフレ見通しについては、1年後が2.28%、2年後が2.16%、3年後が2.11%。11月時点では1年後が2.37%、2年後が2.21%、3年後が2.15%。
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