September 9, 2019 / 4:46 PM / in 7 days

英中銀、利用可能な手段減少 財政拡大は慎重に=ブリハ委員

イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は9日、これまでの景気後退(リセッション)時と比べて英中銀が利用できる政策手段は少なくなっているとの認識を示した。ロンドンの英中銀で2014年10月撮影(2019年 ロイター/Andrew Winning)

[ロンドン 9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は9日、これまでの景気後退(リセッション)時と比べて英中銀が利用できる政策手段は少なくなっているとの認識を示した。同時に、金融政策に代わり景気刺激の新たな手段として注目されている財政政策について、中銀の独立性が損なわれる可能性があるため、慎重に対応する必要があるとの考えも示した。

シンクタンクのリゾリューション・ファンデーションは、英国の欧州連合(EU)離脱と世界的な景気減速により英国は2008─09年の世界金融危機以来、最も大きなリセッションリスクにさらされているとする報告書を公表。

ブリハ委員は同シンクタンクが主催した会合で、この報告書の内容について、経済的な衝撃の緩和に向けた措置を準備しておく必要があるとし、報告書が指摘しているインフレ目標の引き上げについて、将来的に検討の価値があると指摘。ただ、インフレ目標を引き上げれば将来的に再度引き上げられるのとの観測が台頭し、信頼感が損なわれる恐れがあるとも警告した。

多くの国ですでに金利はかなりの低水準にあり、債券買い入れ策の効果も薄れる中、景気刺激策として政府による公的支出の拡大や減税措置などが注目されている。

ブリハ委員は、中銀が利用できる手段が少なくなっていることで、政府が財政拡大や減税措置を検討する重要性が増しているとしながらも、いわゆる「ヘリコプターマネー」政策により中銀の運営上の独立性がリスクにさらされる恐れがあると警告。「中銀の独立性はインフレ、およびインフレ期待の抑制に大きく貢献した」とし、「英国が中銀の独立性を犠牲にする前に、他のあらゆる手段を確実に試す必要がある」と述べた。

リゾリューション・ファンデーションは報告書の中で、英政府は景気後退時の刺激策についてより明確に示す必要があるとし、政府は税制などを再検討する必要があると提案。インフラ投資計画を準備するほか、必要に応じて家計に対し直接資金を提供することも提案した。

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