[エバレット(米ワシントン州)/ワシントン 15日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングの商用機部門幹部、マイク・フレミング氏は15日、記者団に対し、人気の単通路シリーズの大型版737MAX10が当局から型式承認される日程のめどについて「これまでの承認よりも長くかかる」と述べるにとどめ、12月に事実上の承認期限を控え、明確な日程を示すことは拒んだ。
英ロンドン郊外で7月に開催される恒例の航空見本市「ファンボロー国際航空ショー」を前に記者団への説明に応じた。ただ、米連邦航空局(FAA)との作業は順調に進んでいると強調した。
12月の期限を過ぎると、ボーイングには2020年導入の法律が適用されるようになり、操縦席に新たな警報システムを取り付ける義務が生じる。設計変更に加え、操縦士の訓練も別途必要になり、費用負担が増えるほか、受注動向もリスクにさらされることになる。
FAAは今年3月、ボーイングに年末までに型式証明は獲得できないかもしれないと警告していた。これと別に、事情に詳しい関係者はロイターに対し、安全性の証明がすべてを左右すると述べ、ボーイングが12月までに承認獲得が間に合うかは確実でないと語った。
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