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情報BOX:9月日銀短観、大企業に弱さ 円高修正追い付かず
2016年10月3日 / 02:12 / 1年後

情報BOX:9月日銀短観、大企業に弱さ 円高修正追い付かず

[東京 3日 ロイター] - 日銀が3日発表した9月短観は、前回調査比で大企業製造業が横ばい、同非製造業が1ポイント悪化した。中堅・中小が軒並み改善している一方で大企業の弱さが目立つ結果となった。為替相場の下期の前提は107円台と円高方向に修正されたものの、足元の円高水準には追い付いていないため、今後、輸出産業の経常利益の下方修正幅が広がる可能性がある。

 10月3日、日銀が発表した9月短観は、前回調査比で大企業製造業が横ばい、同非製造業が1ポイント悪化した。中堅・中小が軒並み改善している一方で大企業の弱さが目立つ結果となった。写真は都内で9月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

・想定為替レートは実勢より円安、107円台前提

大企業製造業の想定為替レートは2016年度下期が107.42円となり、前回の111.36円より円高方向に修正されたものの、足元の相場と比べると相当円安水準となっている。このままでは下期の収益計画は相当下ブレが予想される。

・景況感、大企業製造業横ばい・非製造業1ポイント悪化・中堅中小は軒並み改善

企業マインドは大企業製造業は6月調査比で悪化業種と改善業種がほぼ拮抗する中で、自動車や鉄鋼のなどの改善に支えられて横ばいとなった。円高進行が一服していていたことが景況感悪化を食い止めたとみられる。他方で同非製造業は小売りや運輸、情報サービスの悪化により全体で1ポイントの悪化。内需の弱含み傾向から脱していない。

もっとも今回目立つのは中堅・中小企業の改善。中小製造業はほぼ全業種にわたり改善し、全体で2ポイント改善、同非製造業も1ポイント改善した。

・売上・経常利益計画、いずれも下方修正

2016年度の売上高、経常利益とも、全規模全産業で下方修正された。前年度比は減収・減益見通しだ。特に大企業の輸出売上の下方修正幅が大きい。加工業種の経常利益は前回から大幅下方修正となり、前年度比で19.4%減と見込まれている。円高の影響も大きいとみられる。

・設備過剰感薄れるものの、設備投資計画は弱め

16年度計画は、過去の9月調査と比べて、全体に伸びは弱めとなっている。大企業全産業で前年度比6.3%増となったが、15、14年度を下回る伸びにとどまっている。企業の投資姿勢慎重化が続いている様子が伺える。企業の設備過剰感は前回より薄れており、製造業では更新需要が強いことに加え、日銀のマイナス金利も後押しすることが期待されているが、今のところその効果は限定的だ。

中川泉 編集:佐々木美和

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