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日銀短観、大企業製造業DI10年ぶり高水準:識者はこうみる
2017年10月2日 / 03:16 / 19日後

日銀短観、大企業製造業DI10年ぶり高水準:識者はこうみる

[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した9月全国企業短期経済観測調査(短観)よると、大企業・製造業の業況判断DI(良い─悪い)が4四半期連続で改善するなど、好調な外需がけん引するかたちで企業の景況感の改善が続いている。ただ、中小企業を中心に人手不足感がさらに強まっており、先行きに慎重な見方もある。

 10月2日、日銀が発表した9月全国企業短期経済観測調査(短観)よると、大企業・製造業の業況判断DI(良い─悪い)が4四半期連続で改善するなど、好調な外需がけん引するかたちで企業の景況感の改善が続いている。写真は京浜工業地帯。5月、川崎で撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

市場関係者のコメントは以下の通り。

<SMBCフレンド証券 チーフストラテジスト 松野利彦氏>

全体的には若干良い程度という印象。設備投資が予想に届かなかったが、大きく異なる結果となったとは言いにくい。2017年度の大企業・製造業の想定為替レートは109.29円となった。実勢よりは円高方向となっており、7─9月期の業績上振れ期待もある。前回調査は108.31円だったが、ドル/円JPY=はこの水準をほとんど割り込むことはなかった。為替が企業業績を圧迫する要因になるとも見込みにくい。

スペイン・カタルーニャ自治州の住民投票で独立賛成が優勢となったと報じられており、週明けの市場にはネガティブな影響が懸念されていたが、日本株は短観に助けられた感じもある。騰落レシオが高水準となるなど、短期的には足踏み局面に差し掛かることが想定されるが、基本的にはマクロ・ミクロ環境はともに堅調だ。ショートカバーで急騰後、もみ合いながらも緩やかな上昇トレンドを続けた6月前後の相場と似ている。

<大和証券・チーフエコノミスト 永井靖敏氏>

強い結果だ。特に、雇用のひっ迫感が長期化し、先行きもその度合いが高まっている。サービス業を中心に、先行きの賃金上昇に期待が持てそうだ。

2017年度の企業想定為替レートは1ドル=109.29円と、現行水準に比べて保守的な設定だ。現行水準を維持できるとすれば、輸出関連を中心に企業の収益上昇期待が高まりやすい。日銀としても、物価目標2%の達成に期待をつなぐ内容だろう。

日銀のイールドカーブコントロール(YCC)政策で金利が低位に抑制されている円債への反応は限定的だが、株価にポジティブな要因とみている。

Reporting by Yoshiko Kawanishi

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