[東京 4日 ロイター] - 日銀は4日の東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)を501億円、J━REITを9億円購入した。
ETFの購入額は前回(昨年12月30日)の701億円から約3割少なく、買い入れた日としては2016年以来の低水準となった。J―REITの買い入れ額は同14年10月以来の低水準。
市場からは「足元では日経平均が堅調に推移して2万7000円台を回復し、市場関係者の間では日銀のETF買いについて懐疑的な見方も出ていた。株高が続く中、日銀もETFの買い方を見直し始めたような印象だ」(ニッセイ基礎研究所・チーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏)との声が聞かれた。
ただ、日経平均は昨年の12月末に既に2万7000円の大台を回復しており、「今年に入って減額を決めたのか、どのような基準で購入額を決めているのかは理由が分からず、ポリシーが不透明だ」(井出氏)という。日銀のETF買いには引き続き市場の関心が集まりそうだ。
設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業のETFは、前回昨年12月30日と同額の12億円を買い入れた。
前場のTOPIXは前営業日比0.66%安だった。
*内容を追加します。
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