April 26, 2019 / 10:32 AM / a month ago

輸出環境の悪化、チャイナショック時上回る 範囲は限定=日銀

 4月26日、日銀は、4月展望リポートの全文を公表し、足元の輸出環境の悪化は2015─16年のチャイナ・ショックを上回る広がりをみせているとの分析結果を示した。写真は東京港で2月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-hoon)

[東京 26日 ロイター] - 日銀は26日、4月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」の全文を公表し、足元の輸出環境の悪化は2015─16年のチャイナ・ショックを上回る広がりをみせているとの分析結果を示した。もっとも、悪化を示している指標はアジアと製造業などの一部に限定されているとし、震源地となっている中国経済も年後半には持ち直していくとしている。

日銀が開発した輸出環境の変化を観察するツールである「SCOPE」で分析した。日本の実質輸出の落ち込みに対して予測可能性が高いとみられる18指標で構成されており、今年1月の前回の展望リポート全文から結果を公表している。

最新の分析によると、変動が一定範囲よりも下振れ、輸出環境の「悪化」を示した指標は、3月末時点で「グローバル製造業PMI、新規輸出受注件数」「OECD製造業景況感指数」「世界自動車販売台数」「Nikkei日本製造業PMI、新規輸出受注指数」「機械受注外需、電子・通信機械」「中国金属加工機械生産台数」の6つとなり、前回分析の2018年12月時点の3つから倍増した。

これは、15─16年に中国の金融市場の混乱などをきっかけに新興国経済が減速した、いわゆる「チャイナ・ショック」時よりも多く、「今回の輸出環境の悪化が、その当時を上回る広がりを示している」という。

もっとも、18指標のうち米国や金融などは悪化を示しておらず、過去のリーマン・ショックや欧州債務危機によって輸出が大きく落ち込んだ局面とは「異なる」と指摘。今回の輸出環境の悪化は「アジアと製造業等の一部セクターに限定されていることが示唆される」としている。

輸出減少の震源地となっている中国経済の動向については、同国当局による2兆元規模の減税策や緩和的な金融政策運営などによって「中国経済でみられている弱めの動きは、本年後半以降、徐々に和らいでいく」との見方を示した。

伊藤純夫

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