[東京 27日 ロイター] - 日銀が27日に発表した2018年1─3月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は3月末時点で1829兆円となった。前年比では2.5%増加したが、株安が影響する形で前期比では残高が26兆円減った。
家計の金融資産の内訳は、現金・預金が961兆円と全体の52.5%を占め、前年比では2.3%増加した。株式等は199兆円で前年比11.7%増となったが、1─3月の株価下落で前期と比べると伸び率が大幅に縮小した。
一方、企業の金融資産は前年比8.5%増の1178兆円となった。このうち、最も多い株式等は388兆円、次いで現金・預金が261兆円だった。
国債の保有状況は、大規模な国債買い入れを続けている日銀が459兆円となり、引き続き最大の保有主体。国債残高に占める構成比率は41.8%と、過去最高を更新した。海外の保有額は120兆円。構成比率は10.9%と、前期の11.2%から低下した。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)や共済年金など「公的年金」は、1─3月期に長期国債(財投債含む)を305億円、株式を3639億円それぞれ買い越した。外国証券は71億円売り越した。
*内容を更新しました。
梅川崇