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日本のインフレ予想、6─10年先も足元の物価が4割影響=日銀論文
October 6, 2016 / 6:51 AM / a year ago

日本のインフレ予想、6─10年先も足元の物価が4割影響=日銀論文

[東京 6日 ロイター] - 日銀の金融政策担当企画局スタッフは6日、過去3年半の大規模な金融緩和が、家計や企業の物価見通しを示す予想物価上昇率(インフレ予想)にどのような影響を与えたかを分析した論文を公表した。日本では中長期のインフレ予想も足元の物価に引きずられる度合いが米欧より大きいとの試算を示している。

 10月6日、日銀の金融政策担当企画局スタッフは、過去3年半の大規模な金融緩和が、家計や企業の物価見通しを示す予想物価上昇率(インフレ予想)にどのような影響を与えたかを分析した論文を公表した。写真は都内で2月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

黒田日銀と安倍政権が掲げる2%の物価目標達成への道のりの厳しさをデータで示唆したとも解釈可能だ。

<マイナス金利「インフレ予想の下押し、打ち消していない」>

インフレ予想を図る手法として日銀は、1)民間エコノミストの予想、2)債券市場参加者の予想、3)インフレ・スワップ取引から試算される予想──の3つを活用し分析。

量的・質的緩和(QQE)で大規模な国債買い入れを打ち出した2013年4月から14年夏までは、インフレ予想が順調に上昇したが、その後15年夏までは横ばい圏にとどまり、15年夏以降は弱含み。今年1月のマイナス金利導入も、世界的な株安・円高・原油下落による「影響を打ち消すことはできていない」と指摘している。

インフレ予想は、足元の物価と、先行きの物価予想や中央銀行の物価目標などに影響され形成される。論文では、足元の物価が影響する度合いを試算し、各国と比較。1年先のインフレ予想については、日本は70%が直前(前期)の物価で説明可能な一方、米国は直前の影響が45%、ユーロ圏は55%、英国26%にとどまっているとしている。

6─10年先のインフレ予想についても、日本は直前の物価の影響が38%と、米国(8%)、ユーロ圏(5%)、英国(24%)より大きくなっている。

竹本能文

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