Reuters logo
金融緩和からの出口戦略、シミュレーションしている=岩田日銀副総裁
2017年4月25日 / 03:55 / 7ヶ月後

金融緩和からの出口戦略、シミュレーションしている=岩田日銀副総裁

[東京 25日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は25日の参院財政金融委員会で、金融緩和政策からの出口戦略について「いくつかのシミュレーションはしている」と明言した。ただ、目標とする物価2%に距離がある現状では「(出口戦略を)公表するとかえって市場の混乱を招くため、今は控えている」と述べた。藤巻健史委員(維新)の質問に答えた。

 4月25日、日銀の岩田規久男副総裁(写真)は参院財政金融委員会で、金融緩和政策からの出口戦略について「いくつかのシミュレーションはしている」と語った。写真は都内で2013年6月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

出口局面では、当座預金の超過準備に対する付利の引き上げなどによって、日銀の収益が大きく減少する可能性が大きい。このため日銀は、保有国債の利息収入を積み立て、損失が発生した場合は取り崩すことができるよう、債券取引損失引当金を拡充している。

岩田副総裁は、引当金拡充について「大きな効果を持つ」とし、出口に向けた「事前の対応としては十分と認識している」と語った。

また、大規模な国債の買い入れが「(日銀の) 財務に影響を与えることは承知している」としたが、物価安定のために必要な政策と指摘。「今後も財務の健全性に留意しつつ、必要な政策を実施していく」と続けた。

岩田副総裁は2015年の国会でも同様の発言をしたことがあるが、2%の物価安定目標は達成されず、大規模な長期国債の買い入れが継続。日銀のバランスシートの膨張とともに、出口の困難さが増しているとの声が少なくない。

元日銀理事の早川英男・富士通総研エグゼクティブ・フェローは24日の記者向け勉強会で、金融緩和策からの出口局面において、付利の引き上げなどで「(日銀は)年間数兆円オーダー」の巨額損失を抱えるとし、早急に損失額の試算を公表すべきと主張。

日銀財務の健全性を確保するために、政府が税金によって損失を穴埋めすることは「政治的に許されない」とし、当座預金の法定準備率の引き上げによって「金融機関への利払いを圧縮すると考えるのが常識的」と語った。

*内容を追加しました。

伊藤純夫

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below