October 27, 2016 / 3:02 AM / 3 years ago

長期金利操作は量も重視、「私の考えも進化」=岩田日銀副総裁

 10月27日、日銀の岩田規久男副総裁は、参院財政金融委員会で、日銀が9月に政策の軸足を「量」から「金利」に転換し、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)を導入したことについて、長期金利の操作目標の実現には多額の国債買い入れが不可欠であり、量の面を重視していることに変わりはない、との見解を示した。写真は都内で2013年6月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 27日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は27日、参院財政金融委員会で、日銀が9月に政策の軸足を「量」から「金利」に転換し、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)を導入したことについて、長期金利の操作目標の実現には多額の国債買い入れが不可欠であり、量の面を重視していることに変わりはない、との見解を示した。

同副総裁はこれまで量の効果を強調してきたが、長期金利操作の実現可能性とともに「私の考えも進化してきた」と語った。風間直樹委員(民進)の質問に答えた。

岩田副総裁はYCCについて、現行「ゼロ%程度」としている長期金利の操作目標を実現するには「引き続き多額の国債購入が必要不可欠だ。量の面を重視していることに変わりない」と強調。「今後とも量および金利の両面から強力な金融緩和を推進し、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現する方針だ」と語った。

マネタリーベース(資金供給量)の拡大に「限界はないと思っている」としながら、ゼロ%程度の長期金利水準を当面維持していくために必要な国債買い入れ額は、現行の80兆円程度と指摘。10年を超える超長期金利については、大幅な低下を促す必要はない、との見解を示した。

金融緩和の効果について、これまでは量に主眼を置いた主張を繰り返してきたのではないか、との質問に対し、「量を拡大することは長期国債を買い、長期金利を下げることであり、初めから(主張に)金利が入っている」と答弁。

金利のゼロ制約が意識されていた中で、今年1月にマイナス金利政策を導入し、「国債買い入れと合わせると、長期金利もある程度操作できるということがだんだん分かってきた」とし、「その面で私の考えは、ある程度進化してきたことは認める」と語った。

同副総裁は2013年3月の就任前の国会における所信表明で、2年で2%の物価目標が達成できない場合は辞職する考えを表明したが、足元で消費者物価はマイナス圏に低迷し、3年半を経過しても目標は実現できていない。

18年3月の任期までに、物価が2%程度に達する「経路がみえてくる」としながら、原油価格や為替相場、海外経済などの動向によっては、さらに達成が後ずれする可能性もあると指摘。任期中の物価が2%からかけ離れたものになった場合は「説明責任が発生する」と語った。

伊藤純夫 編集:田中志保

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