January 31, 2018 / 7:22 AM / 23 days ago

金融政策、安易に出口目指してはいけない=岩田日銀副総裁

[大分市 31日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は31日午後、大分市で任期中最後となる記者会見を開いた。足元の円高の一因として、日銀が欧米中銀同様、金融緩和からの出口を目指すとの誤解もあると指摘した。短期マイナス0.1%、長期金利ゼロ%の金利目標をすぐに動かす必要はないとも強調し、市場のくすぶる出口観測の火消しにも努めた。

同時に「2%の物価目標が遠いのに、出口に行きたいのがみえみえではいけない」とも述べ、強力な金融緩和継続の必要性を訴えた。

岩田副総裁は足元の円高・株安について「予想したより円高」と表現。その理由として「投資家が日銀の政策を誤解している」と指摘した。市場では日銀が年内にも金利目標を引き上げる政策調整を検討するのではとの観測があるが、岩田副総裁は現時点で検討不要と一蹴した格好だ。

先週末、黒田東彦総裁の発言が円高要因になった点を踏まえ「展望リポートの記述内容を述べただけにもかかわらず発言の一部が報道で切り取られ誤解された」と述べ、日銀が市場に政策の真意を伝えるコミュニケーションの難しさを嘆いた。

午前中の講演では、任期中に2%の物価目標を達成できなかった理由として消費増税が人々の予想物価上昇率下押しに働いたとして、財政の過度な緊縮に警戒を示した。「中央銀行の副総裁として財政政策には中立な立場を取ってきたが、最後の講演なので話した」とし、「金融政策が緩和方向でも財政など他の政策が逆方向にならないようにすべき」と繰り返した。

巨額の国債買い入れを続けても物価が2%に到達していない点について「マネタリーベース(資金供給量)を増やすだけで物価が上がるとは書いた、言った覚えはない」と説明。現状のアベノミクスのように、緩和的な金融政策に平仄(ひょうそく)を合わせて政府が政策パッケージを展開する状態が望ましいと評価した。

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